中前勉第100回例会

土曜日は僕の歴史研究におけるホームグラウンドである「再興中世前期勉強会」の第100回例会に参加しました。
報告は、ばつ丸氏の「『鶴岡社務記録』十七代別当有助・十八代別当覚助〜『社務記録』上巻の性格〜」というもので、特に結論めいたものを導き出す、という内容ではなく、みんなで議論しよう!というものでした。

元々は中前勉は『社務記録』の講読をベースとしていて、中前勉の会誌である『段かづら』創刊準備号において事務局長である角田朋彦氏は、
「報告者が、担当する記事からある事柄・事象・人物・組織・儀式などをピックアップして、自分の興味に引き付けて深く掘り下げて(中略)、各自の弱いところも他の人の報告でカバーして」
いくというものであり、当初は会員が少なかったこともあって、人数的な問題の解消をも目的としたものだったと語っております。
しかし、中前勉はここ数年で会員数も増加して(私も昨年からの参加ですし)、各自の問題関心に沿った報告が増え、『社務記録』講読も20回ぶりでああったということから(私も聞いたことがありませんでした)、100回を機にここで一区切りをつけようじゃないか、ということで、『社務記録』甲巻の最後である十七代別当有助・十八代別当覚助の項の講読と言うことになったそうです。

詳しい内容は鈴木小太郎さんが「鎌倉時代掲示板」で書いていらっしゃるので省略しますが、歴研中世史部会例会での石田浩子氏の報告が早速役に立ったのが嬉しかったですね(笑)。