2枚のアルバムと、「鑁阿寺の宝物展」最終日

廿八日 辛亥 天晴入夜陰。

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http://d.hatena.ne.jp/04 (初回盤)

/04 (初回盤)

メダラ

メダラ

坂本龍一のベスト盤。全編ピアノ中心の演奏による新録音&未発表曲という、『1996』のような企画。「戦メリ」は一体何回再演されているのだろう(笑)。
前作『Chazm』がポップアルバムと言いながらノイズ中心のエレクトロニック・ミュージックであった為、今回のメロディーを前面に押し出したアルバムは好対照で、これは良い企画ではないでしょうか。うがった見方をしてしまえば、前作が前評判ほど話題にならなかったための帳尻あわせと、戦メリを収録したことによるクリスマス商戦対策という事なのかも知れませんが。
しかしながら今回のアルバム、個人的には非常に気に入ったものになりました。収録曲の中に「Perspective」(オリジナルはY.M.O.『Service』<1983>)「Riot In Lagos」(オリジナルは『B-2 Unit』<1980>という非常に古い曲があったのですが、これが素晴らしい。特に「Riot In Lagos」はエレクトロニック・ミュージックの権化とも言える様な曲(実際に80年ごろのY.M.O.や最近のHASのライヴでも演奏されています)で、これをピアノでやるというのが想像つかなかったのですが、非常に素晴らしい演奏となったのではないでしょうか。
「Seven Samurai」は篳篥二胡・古筝などが入っていない、ピアノと尺八のみのシンプルな演奏。

Bjorkのアルバムは、本当に今更という感じですね。楽器を殆ど使用せずヴォイスのみという企画ながら、決してアカペラ調の曲だけではない、今までのエレクトロニックミュージックだけではないBjorkが聴ける、素晴らしいアルバム。