伝平将平五輪塔


(2004年2月22日撮影)
平将平開基・畠山重能中興開基とされる埼玉県皆野町字内手の真言宗寺院「平量山円福寺」にある、平将平の墓と伝わる凝灰岩五輪塔の残欠。
平将平平将門の弟で、秩父地方には平将門の伝説も多く残り、事実はともかくとして興味深い。
この五輪塔は火・水・地輪が残るのみであるが、火輪は非常に大型で、平将平の墓という伝承はともかく、凝灰岩製ということから考えても平安末期〜鎌倉期のものと考えて差し支えないと思う。
なお円福寺では将平の法名を「平将院殿量山圓光大居士」としている。

また、寺域内には畠山重能の墓と伝わる五輪塔も現存しており、こちらは伝将平五輪塔より若干小さいながらも、凝灰岩製でやはり鎌倉期のものと考えて良いと思う。