続・安竜寺宝篋印塔・寿命院板碑

廿三日 丙子 晴。

22日は寿命院を見学した後、鴻巣市安養寺にある安竜寺の宝篋印塔を見学に行きました。
山門をくぐると、左側に文永七年(1270)十二月日と永仁三年(1295)二月日の銘を持つ板碑がありました。
本堂の北側にある墓地の奥の住職の墓所に宝篋印塔はありました。
ただ、これは残念ながら寄せ集め塔で、基礎に銘があるものの、若干古い形式に思える笠とは明らかに別材でした。
基礎の銘は
(西・正面)前住当山/海雲和尚/安公禅師
(北)嘉暦三年/癸巳三月/二十七日
(東)未初迦跌/索□唱偈/泊然而化
(南)元徳三年/二月塔成
というものですが、あくまで私見ですが基礎は後世の物で、笠が元徳三年当時のものなのではないのかなぁ、などと思ったりしました。

(2004年12月22日撮影)