鉢形城

七日 辛卯 晴。
ここ2日ほど、仕事で埼玉県寄居町鉢形城に久々に行ってきました。この城は武蔵国を縦貫する荒川の中流右岸に築かれた中世後期の平山城です。
山内上杉氏の家臣長尾景春山内上杉顕定・顕実・憲房、後北条氏北条氏邦らの居城であったのですが、その変化に驚きました。
数年前に行った時はまだ発掘調査を行っていたのですが、現在は城跡が整備されて堀や土塁・門などが復元されて公園になっており、しかも資料館まで出来ているじゃないですか。
昨年10月に開館したばかりだと言う資料館は、200円という入場料の割りに展示内容はイマイチで、お金をかけているように見える建物も狭く感じます。
ところが入場無料である復元部分には随分と力が入っており、「こっちの分を展示内容にまわせ」と思ってしまいます。
その復元部分も、意気込みは分かるのですが新しすぎてどうにも馴染めなく、調査内容に即した復元と言う部分では評価できますが、史跡の復元ということについて改めて考えてしまいました。