鉢の木伝説

嘉禎4年(1238)2月17日
将軍頼経、入京して六波羅の新御所に入る。
足利泰氏、随兵の最後尾として供奉する。

NHK大河ドラマ北条時宗」、言いたいことは沢山あるのですが、
「鉢の木」について一言。
あれは「佐野源左衛門常世」であって、「天野」ではありません。
因みに、栃木県葛生町鉢ノ木町(!)の梅秀山願成寺に、
常世の墓と称する宝篋印塔や、
常世の妹の墓とされる妙永尼の宝塔などがあります。
宝篋印塔は中世末期〜近世初期、宝塔は鎌倉中期のものと考えられ、
これをして佐野常世が実在したとは言えませんが、
常世の伝説が佐野氏庶流の没落を示唆しているとも言い、
鉢の木伝説が一族結束の拠り所になったと言われています。
また、願成寺は佐野氏の初期の霊廟だったとされ、
常世の妹と言われる妙永尼は、佐野基綱室、国綱母とも言われています。