時頼廻国伝説

康永2年(1343)3月7日
足利尊氏、亡母(上杉清子)服解による権大納言の復任を辞す。
同時に辞していた征夷大将軍には復任する。

私の地元(埼玉県行田市)に、「天州山種智院西明寺」という寺院があります。
西明寺」は、正嘉年間(1257〜1259)に最明寺入道北条時頼によって建立され、文殊菩薩を安置したと言います。
そう、「西明寺」とは、「最明寺」なのです。
この様に、時頼が各地に最明寺を築いた、という伝説は数多く残ってるらしいですが、行田の西明寺には、源頼朝が旗を埋めたという「白旗塚」、更に、頼朝の供養塔だという五輪塔があります。
この五輪塔、表面は恐らく削られたと見えて、火輪は原型を留めていませんが、乳白色の、凝灰岩製のものと思われ、恐らく鎌倉期の造立だと思われます。
空風火水地輪全て現存していてます。
時頼が堂宇を建立したのも、源氏のゆかりの地だったから、という寺伝が残っています。
地元に時頼廻国伝説があったというのも驚きましたが、源氏ゆかりの地とは・・・