企画展「称名寺の石塔-中世律宗と石塔-」

治承5年(1181)2月1日 足利義兼、北条時政の二女時子と結婚する。

 遅くなってしまいましたが、1月19日に金沢文庫で行われた企画展「称名寺の石塔-中世律宗と石塔-」に行ってまいりました。
 神奈川県横浜市金沢の称名寺には、多くの中世の五輪塔などの石塔群があることが知られています。代表的なものには北条実時廟の宝篋印塔・五輪塔、北条顕時・貞顕廟の五輪塔群がありますが、最近紹介されたものには、本堂裏の山裾にある称名寺世代御廟(歴代住職墓地)の審海上人のものと言われる五輪塔を始めとした大型五輪塔群、仁王門脇の現代墓地にある、凝灰岩製の大型五輪塔を始めとした石塔群があります。これらは非常に素晴らしいものなので、興味のある方は称名寺に行かれた際は、是非ご覧になって下さい。
 企画展の方は、内容が地味だったせいか人が少なく、ゆっくりと見れました。ただ、複製や写真が多かったのは残念でした。それでも、中世の律宗の発展に従う石塔造立の普及のプロセスは興味深いものでしたし、五輪塔の意義を記した書や絵画は非常に面白いものでした。