塩田散策

予定通り、長野県の塩田平及び長野市善光寺にいって参りました。
参加メンバーは「遺史團」の足立遠元氏・島津龍伯氏・毘沙門氏・常陸王氏と私の5人。

今回散策した場所は以下の通りです。

2日 荒神宮(石造五輪塔)−金王五輪塔常楽寺(石造多宝塔)−安楽寺八角三重塔)−北向観音−将軍塚多層塔−中禅寺(木造薬師堂・石造五輪塔)−塩野神社−塩田城跡−前山寺(木造三重塔)−竜光院(塩田北条氏菩提寺・伝北条義政墓)−伝巴御前・山吹御前五輪塔生島足島神社

4日 西行塚多層塔−下塩尻五輪塔信濃国分寺(石造多宝塔)−実相院宝篋印塔−横尾城跡−信綱寺真田信綱夫妻墓)−安智羅大明神・日向畑遺跡(真田氏館跡・推定真田一族石塔群)−長谷寺真田幸隆夫妻・昌幸墓)−真田氏本城跡−真田氏居館跡−中原宝篋印塔−矢沢城跡            

5日 善光寺(佐藤兄弟の塚)

多くは2年前にも見学した史跡ですが、改めてその素晴らしさを堪能しました。

塩田平は、執権北条時宗連署であった北条義政を祖とする極楽寺流北条一族塩田氏の本拠地で、鎌倉の文化、特に禅宗文化が発達し、現在でもその名残を色濃く留める場所です。
別所安楽寺八角三重塔は、鎌倉の円覚寺極楽寺等には絵図などからその存在があったことが確認できるものの、現在では失われてしまった「華厳塔」そのものであると言います。
安楽寺のすぐ近くにある常楽寺の石造多宝塔は、鎌倉時代中期の建立と看做されるもので(弘長2年4月5日に建立したという銘がありますが、追刻の可能性があるそうです)、これだけ大型のものであれば、その背景にはかなりの有力者がいたことが想定できます。
また、別所付近には渋谷金王丸の墓と伝えられる鎌倉時代初期と目される凝灰岩製の大型五輪塔があります。
塩田平には鎌倉〜南北朝期の石造物が多く、多層塔が多いのも特徴といえるでしょう。

まだまだ見ることの出来なかった史跡も数多いので、また行きたいですね。