特別展 弘法大師入唐1200年記念 空海と高野山

昨日は再興中世前期勉強会の例会ということで、東京国立博物館で開催されている「特別展 弘法大師入唐1200年記念 空海高野山」に行って参りました。
この企画展は「国宝・重文117件を含む151件の至宝の数々を公開」というキャッチフレーズに違わぬ、非常に豪華な内容で面白かったですね。
数多くの彫刻・絵画・法具そして古文書(はそんなに多くはなかったのかな?)などの什宝は見ごたえ十分でした。

中でも奥書に「権中納言隆資」すなわち足利義氏の娘で四条隆親室となった女性から生まれた隆顕の子孫である四条隆資と、最近理由があって追いかけている「正二位行中納言兼大蔵卿左京大夫判事侍従藤原朝臣公明」すなわち三条公明の名が記してあり、「建武二年十二月二日」と年号が書かれている「金剛峯寺根本縁起 後醍醐天皇御手印並御跋」が面白かったですね。
両界曼荼羅関係も非常に充実しており、平清盛の頭の血を混ぜて書いたという伝えのある、巨大な「血曼荼羅」は圧巻でしたね。

しかし一番楽しみだったのは、平常展示にあった「新出の運慶作大日如来坐像」でした(笑)。これは以前にも書きましたが本来足利氏の廟所樺崎寺の下御堂法界寺にあったと考えられているもので、今回が初出となります。
本館1階は、条件付で撮影可能なのですが、知らない人はバシバシ写真を撮ってる姿を見て驚いただろうなぁ(笑)。