遠藤珠紀氏「鎌倉期における暦道賀茂氏の変遷」

 本日は早稲田大学文学部で行われた「鎌倉遺文研究会」例会に参加して、遠藤珠紀氏の「鎌倉期における暦道賀茂氏の変遷」という報告を聞いてきました。
 内容は、南北朝期をも見据えた、朝廷に仕える陰陽道家の中でも「暦」を担当していた賀茂氏の内部の問題(実際はそれだけではなかったのですが)を見ていくもので、正直余り馴染みのある世界ではありませんでしたが、使用した史料は中世史を研究していく中で多く使われているものでありながら、余りその部分に注目する人がいなかった、というものであり、その手法は非常に興味深いものでした。