中世の寺院体制と社会

今、中世仏教にハマっています。それも、所謂「鎌倉新仏教」と言われる律宗禅宗・浄土宗・日蓮宗などではなく、真言宗天台宗などの平安仏教です。
勿論、ハマってると言っても、信仰してる、と言うことではなく、あくまで興味の対象=研究対象なのですが。
今まではどうしても中世前期の武家に目を奪われがちだったのですが、やはり中世を知るには、その精神の根底にあり、そして現実社会にも強い影響を持った宗教界はどうしても知っておく必要があるのです。

って、偉そうなことを言ってますが、実際には面白いから、という理由なのですが(笑)。

そして、今更ながら図書館で借りてきたのが此れです。

中世の寺院体制と社会

中世の寺院体制と社会

【収録論文】
平雅行氏「鎌倉幕府延暦寺
松尾剛次氏「中世律僧とは何か」
草野顕之氏「創建時山科本願寺の堂舎と土塁について」
佐伯弘次氏「中世の壱岐安国寺
林譲氏「一遍の引き連れた門弟、時衆について」
生駒哲郎氏「中世の生身信仰と仏像の霊性
下間一頼氏「貞慶像の形成」
林淳氏「幸徳井家と南都陰陽道
今井雅晴氏「常陸国奥郡における中世の浄土真宗の展開」
藤村研之氏「親鸞に関する「造悪無碍」研究の変遷」
河内将芳氏「山門延暦寺からみた天文法華の乱」
古川元也氏「京都新在家の形成と法華宗檀徒の構造」
伊藤幸司氏「中世後期外交使節の旅と寺」
原田正俊氏「室町幕府高野山金剛三昧院」

最初に載っている平雅行氏の論文目当てで借りたのですが、ちょっと読んでみると、ストライクゾーンの論文ばかり…。何で今まで見落としてたのだろう。もしかしたら、一回借りてるにも関わらず、余り読まなかっただけなのかも知れないのですが。