誠心院宝篋印塔群

京都市中京区新京極通六角下ル中筋町487にある、泉湧寺派の寺院、華獄山東北寺誠心院にある、山口甚介一族の墓とされる小型の宝篋印塔群。
誠心院といえば、伝和泉式部墓とされる正和2年(1313)銘の宝篋印塔が有名だが、これはその南側に安置されている。

山口甚介は、天正年間(1573〜1591)に豊臣秀吉の京都整備の際に誠心院を移転・中興したとされる。

これらの宝篋印塔は、近世の建立にもかかわらず、著名な伝和泉式部宝篋印塔を模したような形をしているのが面白い。
また、右端の寄せ集め塔は、笠に顕著なように他と異なる形をしている。相輪部には一石五輪塔から地輪を除いたものが乗せられている。