佐藤和彦・谷口榮編『吾妻鏡事典』

 東京堂出版 2007年8月20日発行 定価5,000円+税

吾妻鏡」がもつ、社会史や思想史の史料としての側面にアプローチ。政治と合戦、人名考証、社会史、書誌研究の四部構成よりなり、考古学の視線も加えて解説。(おびより)

内容(目次)
はじめに 【編者】
序説 『吾妻鏡』の編纂者と編纂目的を探る 【奥富敬之】
1 政治と合戦
 (一) 治承・寿永の乱 【佐藤和彦】
 (二) 奥州合戦 【大石直正】
 (三) 比企氏の乱・和田合戦 【樋口州男】
 (四) 承久の乱 【櫻井彦】
 (五) 寛喜の飢饉 【野村育世】
 (六) 貞永式目武家政権の自立) 【堀内寛康】
 (七) 宝治合戦 【角田朋彦】
 (八) 諸国群盗の蜂起(反権力の動向) 【渡邊浩史】
 (九) 諸国災害と飢饉(社会不安の増大) 【錦昭江】
 (十) モンゴル戦争・幕府崩壊への道 【松井吉昭】

2 人名考証
 149名を立項(人名省略)
 【新井信子・石附敏幸・櫻井彦・佐藤和彦・鈴木隆敏・土屋伸也・錦昭江・根本隆一・
  野村育世・樋口州男・堀内寛康・松井吉昭】

3 社会史
 頼朝と都市鎌倉の造営 【谷口榮】
 鎌倉武士と城館 【谷口榮】
 東海道を往来する情報 【谷口榮】
 鎌倉の武家儀礼 【今野慶信】
 鎌倉の故事と先例 【今野慶信】
 『吾妻鏡』に登場する様々な人々 【今野慶信】
 『吾妻鏡』を彩る女性たち 【今野慶信】
 占いとまじない 【今野慶信】
 出産をめぐる生と死の風景 【谷口榮】
 鎌倉の罪と罰 【今野慶信】
 鎌倉の信仰 【今野慶信】
 鎌倉を取り巻く生き物たち 【谷口榮】
 海を渡ってきた銅銭 【谷口榮】

4 吾妻鏡の書誌研究
 吾妻鏡の諸本 【高橋秀樹
 吾妻鏡研究の軌跡 【角田朋彦】

 吾妻鏡年表 【佐藤和彦】
 鎌倉概略図
 系 図(清和源氏・将軍系図、北条氏系図
 あとがき 【谷口榮】

吾妻鏡事典

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