足利樺崎寺発掘調査現地説明会

文和4年(1355) 正月19日
足利尊氏、武佐寺行宮に参候し、後光厳天皇に進発の旨を報告する。

さて、18日は足利の樺崎寺発掘調査現地説明会に、19日は金沢文庫で行われている「称名寺の石塔ー中世律宗と石塔ー」展に行ってまいりました。

樺崎寺では、今年度新たに調査された園池の説明だったのですが、園池から発掘された状態のかわらけや青磁器の破片が間近に見れたのが嬉しかったですね。今年度からは「整備事業」の為の調査になったらしいですが、未だ樺崎寺の発掘調査は4分の1〜6分の1程度だそうです。将来的には浄土庭園を復元したい意向らしいですが、どうなるんでしょうかね。

また、現在足利市通2丁目のいぶきビル(尊氏通り沿い)
http://www.ashikagashi.com/newpage1.htm
にて、
「陽の目を見た浄土の世界−樺崎の足利氏代々の廟所」
と題して、各地の浄土庭園の紹介や、樺崎寺の発掘調査で発掘された瓦などを展示してるのですが、鑁阿寺の承仕であった小佐野家の江戸時代に記された記録が紹介されていて、樺崎に足利義兼〜貞氏までの歴代の墓があったと書かれており、また足利義康の廟所が鑁阿寺子院であった千手院にあったとか書かれており、非常に興味深いものでした。
3月の頭あたりまで展示してるそうなので、興味のある方は足を運んでみては如何でしょうか。

長くなってしまったので、金沢文庫の企画点に関してはまた明日と言うことで。